看護師と准看護師の違い

query_builder 2021/12/20
コラム
003_eye

看護師と准看護師の違いは?資格の違いや職務内容の違いはどういうところにあるのか、

そんな疑問を今回は解決したいと思います。

東京で看護師を中心に医療・福祉・介護の求人情報を求職中の方にご提案もしております。

首都圏で就職・転職のご相談は、医療・福祉・介護専門の人材紹介会社、看ゴシエイトにお気軽にご相談ください。

家事・育児に余裕がでてきて、空いた時間を有効活用するためのパート求人も掲載中です!

003_eye

看護師と准看護士の法律上の違い。

看護師と准看護師は保健師助産師看護師法に基づく国家資格です。この保健師助産師看護師法に看護師と准看護師は以下のように定義されています。


看護師とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。(法第5条)

准看護師とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者をいう。(法第6条)


世間一般的には看護師と言われますが、免許を受ける機関がことなります。看護師は厚生労働大臣発行の免許で、准看護師は都道府県知事発行の免許になります。

また、もうひとつの大きな違いは、療養上の世話または診療の補助を行う場合「医師・歯科医師または看護師の指示を受けて」業務を行うことになります。自らの判断による業務は行えません。准看護師は都道府県知事からの免許ですが、その免許を受けた都道府県でしか働いてはいけないというわけではなく、全国どこでも働くことが可能です。


看護師と准看護師の違い(免許取得まで)

准看護師になるには、受験資格を得るために以下の進学コースがあります。

003_360

准看護師試験の受験資格を得るためには、専門教育を2年間以上受ける必要があります。この専門教育機関は准看護師養成所と言われ、中学校を卒業していれば、入試資格があり入学可能です。

高卒後、看護大や短大でも受験資格は得られますが、准看護師を目指すには、准看護師養成所に入ることが一般的です。

入試科目は5教科の中から2~3科目の入試科目としている養成所が多いです。また受験資格が中卒以上ということもあり、試験内容が中卒程度の問題となります。


准看護師と看護師の履修時間の違い。

准看護師の履修時間。

総時間:1,890時間

(基礎科目70、専門基礎科目350、専門科目1,470:うち臨地実習735)

看護師の履修時間。

総単位数:97単位のべ3,000時間以上

(基礎科目13、専門基礎科目21、専門科目63:うち臨地実習23)

2年以上の教育を受ける必要がありますが、看護師を目指すよりも、短期間で受験資格を取得することが可能です。

准看護師を取得するメリット

期間が早く・費用が安い。

1番のメリットは、看護師資格を取るより、早く資格を取得でき、取得できるまでの費用が看護師より安くなります。

准看護師養成所は全日制と平日の午後や夜間に授業を行う半日制の2つがあり、2年で卒業できるので、社会人にとって学びやすい環境が整えられています。

各学校によって、カリキュラムが異なるため、事前に志望する学校のカリキュラムを確認しておく必要がありますが、働きながら准看護師を目指すことも可能です。

また、准看護師試験の合格率は非常に高く2020年の合格率は96%でした。 そして、准看護師試験は試験日が試験会場で異なるため、同年に複数回の受験が可能です。(それぞれに受験願書が必要です。)


看護師へのステップアップができる。

准看護師が看護師になるために、働きながらでも学べる2年課程の教育機関があります。

そこで2年課程を修了後、看護師国家試験に合格すれば、看護師になることができます。看護専門学校の2年課程には全日制と定時制(定時制の場合は3年)があり、中学卒業後、准看護師になった人は実務経験が3年以上必要になります。

また、2018年度から7年以上の職務経験があれば通信制の教育機関に進学が可能となっています。 准看護師から看護師になるには、実務経験が必要になり、看護師になるまで最長で9年間(実務経験7年+2年課程)必要になります。


看ゴシエイトからのアドバイス

准看護師から看護師を目指すのであれば、日中勤務のみのクリニックや訪問看護など、夜勤のない職場に転職してから目指すと体力的にも余裕が持てるようになり勉学に集中できる環境が整うと考えます。准看護師から看護師を目指したいとお考えの方は、日勤のクリニックや訪問看護・介護などの求人を多くご紹介できる看ゴシエイトで就活を。


クリニックの求人情報を見る
訪問診療・看護の求人情報を見る


准看護師の仕事内容は?

准看護師の仕事内容は看護師の仕事の範囲と変わりません。看護師と同じように

・血圧、体温、脈拍の測定

・注射、採血、点滴路の確保

・食事介助、排泄介助、入浴介助

・シーツ交換、体位変換

・手術の補助

・夜勤巡回、夜間患者の応対

・患者さんの移送、送迎

・カルテの記載

・カンファレンスへの参加

など、行います。

そのため、看護師と准看護師と同様の知識や技術を身に付けることを要求されます。

ただし、自分で判断して看護業務を行うことはできず、必ず医師・歯科医師・看護医の指示を受けてから看護業務を行うことになります。

患者さんから上記の内容を頼まれたとしても、そのまま業務を行うのではなく、その日の受け持ち看護師もしくはリーダーの看護師にその旨を伝え、指示を受けてからの業務になります。

また、准看護師は、看護師に指示を出すこともできません。たとえ年齢の離れた後輩であってもそれは同じです。


准看護師のデメリット

・看護師と業務内容が変わらないのに給与が低い。

・キャリアアップできない。

准看護師は医師や看護師の指導を受けて業務を行う法的な制限があり、比較的高度な知識や技術・判断能力などが求められる看護師より給与面で差があると考えられます。

准看護師について。

日本看護協会が掲載している「令和2年 看護関係統計資料集」の資料によると、准看護師の数は過去10年で減少傾向にあります。これにはいくつかの理由が考えられますが、前述してきた、准看護師から看護師にステップアップしている人と、厚生労働省(当時の厚生省)が1996年に看護師と准看護師を一本化する提言をしたことによります。 看護師と准看護師を一本化する動きの理由は、疾病構造の変化や少子高齢化の進展で、看護の対象者における医療の高度化・複雑化し、そのニーズに応えるためには准看護師養成は、教育内容・時間ともに不足状態となっていることが理由です。

准看護師の資格は、もともと戦後の急激な病院増設により看護師不足を背景として誕生しました。当時は女性の高校進学率が高くなく、看護師を十分に増やすことが難しかったため、働きながらでも資格を取得でき、中学校卒業を要件とし看護師を補助するものとして発足しました。

2019年の准看護師と看護師の就業者数は、総数約157万人。そのうち准看護師は約30万人となっています。


准看護師の今後について。

准看護師は、「中卒であれば資格を取ることができる」「学費が看護師を目指すより安い」「短い期間で資格取得可能」「働きながら目指せる」といったメリットがあります。

看護師と准看護師を一本化の動きはありますが、有効求人倍率からもわかるように、看護師不足を背景として、医療・福祉・介護の分野ではまだまだニーズは高い状況です。


関連記事

看護師への道 (看護師になるための情報があります!!)

医療・福祉分野における求人状況(医療分野の求人状況を分析しています!!)